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ichinicsの主にマンガ日記

今年面白かった漫画・商業BL漫画編

10年くらい毎年今年の漫画ベストを書いてきましたが今年は商業BL漫画のみに絞ってベストを書いてみたいなと思います。 BL作品は長らく決まった作家さん(雁須磨子、ヤマシタトモコ、秀良子etc)のものだけを読んでいてあまり開拓できていなかったジャンルな…

「違国日記」1巻/ヤマシタトモコ

以前から好きだけどこの数年で、ヤマシタトモコさんは私にとってすっかり特別な作家の1人になった。年に1回くらい、そろそろまた新鮮に読めるかな?って本棚から取り出して読んで、やっぱり私この漫画が大好きだー!って転げたくなる本が多い(そのルーテ…

「かしましめし」1巻/おかざき真里

かしましめし(1) (FEEL COMICS)作者: おかざき真里出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2017/09/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るあるきっかけで再会した元同級生3人がごはんをともにするようになる…というお話。 好きな人たちとおいしいご飯…

「あたらしいひふ」/高野雀

デビュー作「さよならガールフレンド」刊行時に特設サイトで公開されていたのを読んだことがあってえ、とても好きだったので楽しみにしていた単行本化。今も2話目までWEB上で読めるのですがかなり書き直されているのがわかってすごい…となりました。あたらし…

「さよなら、おとこのこ」1巻/志村貴子

志村貴子さんのBL最新作。「娘の家出」が完結して今連載中なのは「こいいじ」と「淡島百景」でしょうか。多作でどれも面白くてすごい…。たくさん描いてくださってありがとうございますという気持ちでいつも新刊を手にとっています。さよなら、おとこのこ(1) …

崖際のワルツ/椎名うみ

『青野くんに触りたいから死にたい』の1巻が最高に面白くて気になっている椎名うみさんの短編集。 四季賞受賞作の『ボインちゃん』とその続編的な『セーラー服を燃やして』、それから表題作の『崖際のワルツ』の3編が収録されています。 『青野くんに触りた…

「青野くんに触りたいから死にたい」1巻

年始に第1話がTwitterなどで話題になっていたのにつられて読んだときに、冒頭から1話の終わりまでみっちりおもしろくてすごいなと思ったのですが、そんな「青野くんに触りたいから死にたい」の1巻が、ものすごく、面白かったです。 とりあえずこの第1話を読…

「広告会社、男子寮のおかずくん」/オトクニ

広告会社の男子寮に暮らす4人の男性が毎週金曜日の夜に「それぞれが作ったメシを持って皆でそれをかこんで食べるだけの会」を行っている…というお話。 おかず担当、お米担当、汁物担当、箸やすめ担当の4人に分かれているので1話につき1献立のアイデアがもら…

『悪魔を憐れむ歌』1巻/梶本レイカ

『コオリオニ』で知った梶本レイカさんの新連載作品。 『コオリオニ』が話題になった時によく言われていたように、香港黒社会ものや韓国ノワール映画が好きな人にはたまらない作品ではないかと思います。悪魔を憐れむ歌 1巻 (バンチコミックス)作者: 梶本レ…

『ハッピーバースデー』/ymz

ymzさんはpixivで知ってから大好きで、商業で活動されるようになってからも単行本を楽しみにしている作家さんです。 とにかく絵が好き!なのもあるし、お話がとてもやさしい…。 この『ハッピーバースデー』は、大学時代からの友人3人の人生のある一時期を描…

『地球のおわりは恋のはじまり』1~4巻/タアモ

夜、布団の中で突然「少女マンガが読みたい!」という気分になってkindleで一気買いした漫画です。 今は布団の中でも本が買えるんですからすごい時代になったものですね…。地球のおわりは恋のはじまり(1) (デザートコミックス)作者: タアモ出版社/メーカ…

『1122』1巻/渡辺ペコ

2013年に完結した『にこたま』に続いて“夫婦”のあり方について描くお話になると思われる『1122』(と書いていいふうふ、と読む)1巻を読みました。 『にこたま』は、個人的には「過渡期にいる女性たちの物語」だと思っていて、子どもから母親へ、彼女か…

「それでも町は廻っている」16巻(完結)/石黒正数

それでも町は廻っている(16) (ヤングキングコミックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2017/02/14メディア: Kindle版この商品を含むブログ (4件) を見る約10年間、発売と同時に単行本を読み続けていた『それでも町は廻っている』の最終巻…

『潜熱』1巻/野田彩子

以前、新井煮干し子さん名義の『渾名をくれ』を読んだことがあり、絵柄や雰囲気が好きだったのと、連載が話題になっているのをTwitterなどでみていて楽しみにしていた作品。 本当に「潜熱」というタイトルがぴったりの作品でした。潜熱(1) (ビッグコミッ…

「BEASTERS」1巻/板垣巴留

動物たちが通う学園を舞台に描かれる、動物たちの「ヒューマンドラマ(作者コメントより)」。 主人公は演劇部に所属するハイイロオオカミのレゴシ。 物語はある日、学園でオスアルパカのテムが殺されていたところから始まります。 その事件をきっかけに、学…

「トーキョーエイリアンブラザーズ」1,2巻/真造圭伍

タイトルの通り、東京で暮らすエイリアン兄弟のお話。 生活感溢れる東京の風景描写、そして2人のエイリアンが垣間見せる異物感にぞっとしつつ、彼らを魅力的にも感じたりするのが楽しい。トーキョーエイリアンブラザーズ 1 (ビッグコミックス)作者: 真造圭伍…

「LINBO THE KING」1巻

『千年万年りんごの子』の田中相さんが描く近未来アクションSF。 物語の舞台となる2086年のアメリカでは、かつて多大な犠牲者を出した、人の記憶を食い荒らす奇病「眠り病」が再発しつつあった。 任務中に片足を失うという事故にあった主人公は、その眠り病…

「ACCA13区監察課」6巻(完結)

ACCA13区監察課(6)(完) (ビッグガンガンコミックススーパー)作者: オノ・ナツメ出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2016/12/24メディア: コミックこの商品を含むブログを見る架空の国の、各地域を監察するACCAという組織のお話。主人公のジーン…

2016年の漫画!! まとめ&好きだったベスト10

2016年まとめ 2016年も面白い漫画をたくさん読みました。 昨年末に引越しをしたのですが、なぜか引越ししてから本棚がひとつ増えたんですよね。そしてその棚の半分くらいが既刊…という年でもありました。 新しく好きな作家さんを見つけると、その人の過去作…

「WHITE NOTE PAD」(完結)/ヤマシタトモコ

女子高生「葉菜」と中年男性「木根」の身体と心が入れ替わる、というところからはじまるお話。 今年は同じ男女入れ替わりもの作品でもある「君の名は。」が大ヒットしましたが、その感想として多くの人が挙げているポイントに、入れ替わっているときの声の演…

「花井沢町公民館便り」(完)/ヤマシタトモコ

2055年、シェルター技術の開発事故に巻き込まれ、生命体の出入りができなくなってしまった小さな町、花井沢町を舞台に描かれる連作短編シリーズ、完結巻です。 (アフタヌーンKC)" title="花井沢町公民館便り(3) (アフタヌーンKC)">花井沢町公民館便り(3) (ア…

昭和元禄落語心中(完結)/雲田はるこ

明るく憎めない元ヤクザの主人公が落語家に弟子入りするお話。その現代パートと師匠である八雲の過去パートが併走するような構成になっていて、全10巻を追いかけている間とても楽しかったです。 (KCx)" title="昭和元禄落語心中(10) (KCx)">昭和元禄落語心中…

「春の呪い」1,2巻(完結)/小西明日翔

作者の方のTwitterやpixivをみていて気になって買った作品。 1巻を読み終えた時点でめちゃくちゃ続きが気になっていて、24日の発売日に即買いに行きました。春の呪い: 1 (ZERO-SUMコミックス)作者: 小西明日翔出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2016/04/25メデ…

「A子さんの恋人」/近藤聡乃

新刊が出るたびにあれこれ言いながら読むのが楽しいシリーズ。 近藤聡乃さんのことは、昔NHKの番組で紹介されていた短編アニメーション作品「電車かもしれない」で知ったせいか、モノクロの、どこかおどろおどろしい作風、というイメージがあったのですが、…

「コオリオニ」上下/梶本レイカ

ネットで評判を見かけて気になって手に取った作品。 読み終えてしばらく余韻が抜けず、その表情や仕草からあり得た筈の可能性を拾いたいという気持ちになって幾度も読み返しました。コオリオニ(上) (BABYコミックス)作者: 梶本レイカ出版社/メーカー: ふゅー…

「あげくの果てのカノン」1、2巻/米代恭

『あげくの果てのカノン』は私にとって、「自分の反応」に戸惑う作品だった。 物語を楽しむことにおいて感情移入というのは必須条件ではないと思うけれど、それでも読んでいる間は、主人公に対してある一定の印象をもっていることが多いと思う。 けれどこの…

「10DANCE」1、2巻/井上佐藤

2016年末は、アニメ「ユーリ!!! on ICE」の話題でもちきりでしたが(主に私の頭の中が)、今のアニメはフィギュアスケートをあのクオリティで描けるということを知り、真っ先にアニメ化して欲しい!と思ったのがこの作品でした。10DANCE 1 (バンブー・コミッ…