「あたらしいひふ」/高野雀
デビュー作「さよならガールフレンド」刊行時に特設サイトで公開されていたのを読んだことがあってえ、とても好きだったので楽しみにしていた単行本化。今も2話目までWEB上で読めるのですがかなり書き直されているのがわかってすごい…となりました。
- 作者: 高野雀
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2017/09/08
- メディア: コミック
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服を選ぶのが苦手な人、武装するように服を着る人、無難なものばかり選んでしまう人、かわいいで強くなる人。
それぞれのやり方はどれも間違っていないし、でもその4人が仲良くなってお互いの世界を知ることで、きっと変化することだってできる、っていう可能性を提示して終わるのがとても好き。
洋服を着るって自分を表現することでもあるし、だから洋服を選ぶのは自分について考えることでもあるんだよな、ということを思いました。
「わたしの「かわいい」はお前には通じないかもだけど わたしの気持ちを強くしてくれるんだよ」
って台詞が最高に好きです。
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読みながら思い出したのが、学生時代って、持ち物とかファッションとか、友だち同士で似た雰囲気になっていたなということ。
それはきっと目印でもあったんだなと思うんだけど、
大人になるにしたがって仲良くなるためのツールが増えて、ファッションもそのひとつなんだなと思えた瞬間に、自由だーって感じたことを思い出したりもした。
自分の容姿との折り合いをつけていく過程については作者の「13月のゆうれい」とも繋がる…と思ってたらあとがきに「あたらしいひふ」を描きなおす感じではじめた、と書かれていて、そう思いました! と思ったりもした。
- 作者: 高野雀
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2016/02/08
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