昭和元禄落語心中(完結)/雲田はるこ
明るく憎めない元ヤクザの主人公が落語家に弟子入りするお話。その現代パートと師匠である八雲の過去パートが併走するような構成になっていて、全10巻を追いかけている間とても楽しかったです。
- 作者: 雲田はるこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/09/07
- メディア: コミック
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とりわけ現在の八雲と過去の八雲(菊比古)を演じ分ける石田彰は、年老いた声と若い声、そしてその両者に共通する色気がすさまじく、もともと好きな声優さんではあるのですが、よくぞこの役をやってくれたと毎回、石田彰に対する感謝と敬意でいっぱいでした。
それから、たっぷり落語を聞かせてくれる演出も、私のような落語初心者にはとても嬉しかったです。
1期の終盤、ああこの話すごくいいな、と思ったものがかの有名な「芝浜」で、たしかその芝浜きっかけで落語にいってみようと思い立ち、渋谷らくごに行ったりもしました。
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最終回の巻末には渋谷らくごについてのエッセイコミックもついています。
そうやって、物語に新しいものをしるチャンスをもらえるってすごくありがたいことだ。
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完結巻には、芸に生きた人の業ともいえるような世界が広がっていて、中盤は泣き通しだった。
作者はいつからこの景色を思い浮かべて書き進めていたのだろう。改めてマンガ家ってすごい仕事だなと思います。
そして2017年にはアニメの2期が始まるとのこと。こちらもとても楽しみ!です!
ほんと落語というものへの入り口をこの作品にもらえてよかったなと思っています。
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1,2巻の感想
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