「さよなら、おとこのこ」1巻/志村貴子
志村貴子さんのBL最新作。「娘の家出」が完結して今連載中なのは「こいいじ」と「淡島百景」でしょうか。多作でどれも面白くてすごい…。たくさん描いてくださってありがとうございますという気持ちでいつも新刊を手にとっています。
さよなら、おとこのこ(1) (ビーボーイコミックスデラックス)
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: リブレ
- 発売日: 2017/09/08
- メディア: コミック
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なんで子どもになってしまったのか、という謎を抱えたまま、そこに同棲中のユウキの弟が転がり込んでくる。
同性同士で付き合っているということも内緒なら、その恋人が小学生になってしまったということも内緒でさあ大変、という話になるのかと思いきや、物語は登場人物が増えるごとに、新たな事実がわかっていく構成になっていて、
1巻の終わりには、ついにかなでが「ユウキとの出会い」に疑問を抱くんですよね。
ラブコメだと思って読み始めたのが、いつの間にかミステリーというかホラーというかサスペンスになっていたので、続きがとても気になります。
おそらくかなでが劇団員であること、そしてユウキの弟にライバル心を抱いていたことあたりが鍵になっていくのかなと思うんだけど、
演じるということと物語を描くということが現実にどう作用するのか、というSF的な話になるんだとしたらとても好きな題材だと思うのでとても楽しみです。