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ichinicsの主にマンガ日記

2016年の漫画!! まとめ&好きだったベスト10

2016年まとめ

2016年も面白い漫画をたくさん読みました。
昨年末に引越しをしたのですが、なぜか引越ししてから本棚がひとつ増えたんですよね。そしてその棚の半分くらいが既刊…という年でもありました。
新しく好きな作家さんを見つけると、その人の過去作全部読みたくなるのでそういうことになるのですが、今年は特にTLでおすすめされてたりしたのをきっかけに商業BLで新しく好きになる人が多かった。具体的には、紀伊カンナ(FEEL YOUNGでの新連載*1楽しみ)、はらだ、のばらあいこ、梶本レイカ、等々の既刊を買い集めたりしました。
それから今年は、長い連載の完結も多かった。
中でも「それでも町は廻っている」と「第七女子会彷徨」の2作品が終わった年、というのは感慨深かったです。両作品ともに毎巻楽しみにしていたので寂しさもあるのだけど、完結までほぼリアルタイムで追いかけられたことが嬉しくもあった。
それ町」は9巻に出てくるべちこ焼きの話が本当に好きです。
それから自分が買い続けてた作品だと「おんなのいえ」「昭和元禄落語心中」「ぼくらのへんたい」なども完結でした。

しかし2016年で何より忘れられない出来事といえば、吉野朔実先生が亡くなられたことです。
私にとって大島弓子吉野朔実は学生時代からずっと特別な漫画家です。憧れもあいまって考え方にかなりの影響を受けたと思う。
本当に寂しいですが、これからも大切に、作品を読み返していきたい。

2016年の漫画ベスト10

10位「僕と君の大切な話」/ろびこ

となりの怪物くん」のろびこさんの新作!
不器用な主人公2人のやりとりが本当にかわいかった。
2巻はまだかなー思ったら、作者さんが体調をくずされていたとのこと。11月に連載がされたと作者さんのブログにあったので、新刊を楽しみに待ちたいと思います。

僕と君の大切な話(1) (KC デザート)

僕と君の大切な話(1) (KC デザート)

9位「AIの遺伝子」/山田胡瓜

人間とヒューマノイドが共存して暮らしている世界を舞台に描かれる連作短編集。2016年だけで3巻まででていますが、どの巻にもぐっとくるお話があってすごい。
今年は「電王戦」の話題や、AIの書いた小説の話題、などAIの今後について考えることが多かっただけに、2016を象徴するような作品だったなと思います。

8位「昭和元禄落語心中」/雲田はるこ

今年出た10巻で完結。全10巻を俯瞰で思い出してみると、その構成の緻密さに驚かされる。2016年はアニメ化もあってからの完結で、その過程を追えたこともとても楽しかったです。
来年は2期があるとのことで、それもとっても楽しみです!
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7位「あげくの果てのカノン」/米代恭

今年初めて知った作家さんですが、個人的に「信仰」と「恋愛」の境目みたいなことに興味があるので、続きがとても楽しみ。
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6位「春の呪い」/小西明日翔

絵柄もキャラクター感情の描き方もとても好きな作品だった。
作者さんのインタビュー*2を読んで、もともと小説として書いていたお話だったと知り、腑に落ちたような気持ちにもなりました。今後がとても楽しみです。
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5位「A子さんの恋人」/近藤聡乃

1巻が出たのは昨年ですが、2,3巻が出た今年は特にTwitterなどでいろんな人の感想(というかA太郎派かA君派かみたいな話)を読むのが楽しかったので、2016年の1本!という感じがします。
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4位「推しが武道館いってくれたら死ぬ」/平尾アウリ

女アイドルを推してる女ヲタが主人公の物語。そりゃ主人公にはちょっとおかしいところもあるんですが、個人的には結構同意しかないんですよね…。
「推す」という感情に興味がある人にはおすすめですし、アイドルを推したことがある人には全力でおすすめです!
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3位「こいいじ」/志村貴子

ずーっと幼馴染に片思いをしているアラサーのまめちゃんの物語。、幾度か告白しているものの全て玉砕、その幼馴染は既に亡くなっている妻のことを今も思い続けている、という完全に勝ち目のない片思いのお話。
私は本当に、勝ち目のない片思いに打ち砕かれる感じのお話が好きでね…。心臓に悪いと思いつつ毎巻毎巻せつなくて転げまわってます。
特に今月でた5巻は「守る家族のあるひと対ないひと」のような構図になっていて、本当にしんどい…。でもとにかくめちゃくちゃ面白いのでおすすめです!

2位「WHITE NOTE PAD」/ヤマシタトモコ

ヤマシタトモコさんの漫画はどれもすごく好みなんです。それは、たぶん、表情の描き方がすごく好きだからのような気がしていて、この作品や「花井沢町公民館便り」のように、その状況を経験したことがないようなお話でも、表情ひとつに気持ちが重なるような感覚がある。
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1位「コオリオニ」/梶本レイカ

読み終えてすぐ読み返して、それからもふと開いては冒頭から読み返してしまう作品だったし、何度読んでもその展開の緻密さと、ラストシーンの完璧さに驚かされる。
興味をもったときはあちこちで品切れで、手に取るまでかなり時間がかかったのですが、本当に読めてよかったなと思っています。
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